県庁が御祓地区にあった!
- 歴史・文化・景観
- 2021年6月19日
明治4年(1871)の廃藩置県により、全国にあった藩が廃止され府や県が出来ました。
実は、約10カ月の短い間ですが、能登には「七尾県」が存在していました。明治4年11月20日に成立し、能登地域(現在の宝達志水町以北)と富山県氷見市、高岡市、射水市の一部という広い範囲を管轄していました。県庁所在地は、能登の中心地であった七尾の御祓地区内。庁舎は、現在の小丸山城址公園ではないかと、いわれていますが、明治政府からの急な命令のため、庁舎建設が間に合わず、公園周辺の施設(お寺かもしれません)を事務所として使用していたようです。
当時の人口は約39万7千5百人。組織は、租税課や庶務課、東京出張詰などの部署があり約80人の職員がいたそうです。
その後、明治5年(1872)9月25日付で七尾県が廃止。当時は、自動車や電話がありませんから、電話広大な県内を治めることに無理があったようです。
そして、能登と加賀を併せて石川県となり、七尾県庁は、石川県支庁となりました。わずかな期間ですが、御祓地区に県庁があったことを皆さん知っていましたか。
出典 新修 七尾市史16通史編Ⅲ 近現代
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