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七尾と能登の名が冠された二枚貝の古生物の化石について

 御祓地区の端の藤橋町岩屋の七尾総合体育館裏側の崖に、質・量ともに日本でも有数の化石の宝庫である「岩屋化石層」という地層があるのをご存じでしょうか。この文を書いている私も今から50年ほど前、この辺りで貝の化石やサメの歯を採取して遊んだ記憶がありあす。

 そういった化石の中に、学名に七尾と能登の名が冠された代表的二枚貝の古生物があります。学名はナナオニシキ(ノトキンチャク)(ラテン名:Nanaochlamys notoensis)。ナナオニシキは絶滅種ではありますが、現代でも多くいられる二枚貝のイタヤガイ科の貝の一種で、この系統のキンチャク(巾着)貝やニシキ(錦)貝は今でも能登でよくいかけられる種です。

 1929年(昭和4)、東大の古生物学の教授だった横山又次郎氏が七尾で発見し、新種として報告され、属名と種名に発見した場所の名を入れた訳です。今では石川県の天然記念物(平成2年9月26日)に「岩屋化石層」として指定され、七尾総合市民体育館前に石碑まで建てられています。

 崖下には説明の看板が設置され、以下のような説明が書かれています。

「岩屋化石層は、七尾市の西部丘陵地にあり、石灰質砂岩より構成されています。新生代新第三機紀中新世中期頃(約千五百万年前)に堆積した下部層と、その一部がその後、風化・浸食をうけて再堆積した新第三紀鮮新世(約三百万年前)の上部層との二層からなります。

 下部層は石灰質粗粒砂岩からなり、主要な化石には、こけ虫類・貝類・ウニの殻・サメの歯等があります。また上部層は下部層よりやや細粒な石灰質砂岩からなり、貝・有孔虫・サメの歯等の化石が含まれています。

 この「岩屋化石層」は、化石の質・量からみて、日本でも有数の化石の宝庫であり、特に学名に七尾と能登の名を冠した新属・新種のホタテガイ類の”ナナオクラミス・ノトエンシス”は貴重であります。  石川県教育委員会・七尾市教育委員会  」

 この化石層からは、上記のような小動物の化石以外に、1980年(昭和55年)11月、岩屋の道路工事現場横で287人もの小中学生のグループが七尾の生い立ちを探るたえに化石採取をしたところ、パレオパラドキシア(中新世前期-中新世後期)というカバに似た哺乳類の切歯(せっし)や臼歯(きゅうし)の化石や、デスモスチルス(中新世)というこれまた パレオパラドキシア に似た哺乳類の左前足の骨(有頭骨)(日本初の発見)も見つかっています。

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